LME

LMEとは

LME : London Metal Exchange

ロンドンを拠点とする世界最大の非鉄金属取引所。
130年以上の歴史があり、米国・中国以外の多くの現物生産者と消費者が値決めなどの非鉄金属の価格指標としてウォッチする非鉄取扱者にとっては価格メカニズム上、必ずチェックするべき取引市場。
また、LMEは現物決済を想定した価格付けがなされており、そのため他の先物市場とはやや異なる性質がある。

LMEのフォワード取引

LMEは厳密には先物ではなく、現物決済を想定した取引であり、フューチャーではなくフォワード(先渡し)取引市場である点が、通常の先物市場と大きく異なる。
他の先物市場・先物取引では限月性となり、あらかじめ定められた日を決済日として価格が形成され取引が行われるのに対し、フォワードでは取引の当事者同士で合意した日を受け渡し日とする。
LMEでの受け渡し日はドル決済ができないニューヨーク休日以外は取引日から数えて3カ月までは原則毎日可能。その後3~6ヶ月後は毎週水曜日、それ以降は毎週第3水曜が受け渡し日としてLMEで指定されている。

LMEは相対取引

LMEのクリアリングハウスLCH(London Clearing House)のメンバー同士の取引以外はすべてOTC取引となる。
クリアリングメンバー間取引はLCHを通じて清算されるのに対し、OTCの場合にはLMEメンバーが取引価格を提示するマーケットメーカーとなる。

LME取引の中心は3ヶ月もの

LMEでは最も流動性の厚いのが3ヶ月もの(3month)となる。
先述したとおり、LMEの場合は毎日取引日ごとに3ヶ月後の受け渡し日がずれていくので、流動性があるのはその日が3ヶ月後になる日だけ。
LMEのメンバーではないプレイヤーは、ブローカーや電子取引で提示される3monthの価格を基準に売買することが通例となっている。
実際に現物を動かすバイヤーの場合には、上記通例どおりに3monthの価格で取引をすると、受け渡し日が3ヶ月後の特定日となってしまうので、実際の受け渡し日を考慮して3monthと指定した受け渡し日との価格スプレッドを調整して最終的な売買価格を決定させる。

LMEの取引形態-リング取引

LMEでは取引所内の1日4回のリング取引(立会取引で輪の中で取引する)に加えて、取引所のリング外でのカーブ取引、その他OTC取引や、LME Select(電子取引システム)による取引が行われる。

LEM価格指標

現物取引の価格決めはLMEの公式価格を参照として価格を決めることが一般的になっている。
午前中の2回目のリング取引終了後発表のLMEキャッシュセトルメント価格がもっともよく利用される。2ロンドン営業日後に現物を受け渡しする際に参照する価格。スワップ取引などの参照価格もこのキャッシュセトルメント価格を使うことが多い。

LME現物決済

LME取引の場合、現物決済が基本となり、世界各地にある指定倉庫が受け渡し場所となる。
どの倉庫でどのブランドを受け渡すかは、売り手側が指定することができる。
(JGBなどの債券先物取引と同じ:セラーズ・オプション)
ここでいうブランドとはLMEに登録された金属のことで、登録していない金属は倉庫には持ち込めない。
現実的にバイヤーはその金属を利用するために、ワークフロー上引き渡し倉庫の場所やブランドを特定する必要があり、LMEフォワード価格に加えて、売り手と合意したプレミアム料を支払うことになる。

LME指定倉庫

LME指定倉庫は世界各地にある。
LME取引所倉庫は、毎日ロンドン時間の朝に各倉庫ごとの在庫の変動を発表し、この在庫の増減が需給変動のバロメーターとして注目される指標となる。

Be the first to comment - What do you think?  Posted by admin - 2011年4月20日 at 4:17 PM

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